椿絵コレクションの全貌が展示されています!-茨城県天心記念五浦美術館


あいおいニッセイ同和損保が所蔵する椿絵コレクションが茨城県北茨木市の天心記念美術館で4月29日から展示されています。椿に縁の深い美術館での展覧会、その内容と見どころについて担当された学芸員 木内智美さんにお話を伺いました。

-今回の会場である茨城県天心記念五浦(いづら)美術館、素晴らしいロケーションですね。

五浦海岸の北端にありましてロビーからは太平洋が一望できます。美術館から徒歩10分で岡倉天心が後半生に移り住んだ住居と、海に面した崖の上に建つ六角堂を訪れることができます。そういったところも含め歴史も感じながらご覧いただけると思います。

-この美術館の特徴を教えていただけますか。

明治39年に岡倉天心が日本美術院の一部を五浦に移転をした際に天心に同道した横山大観、菱田春草、下村観山、木村武山を五浦の作家と呼んでいます。彼らの業績を顕彰するとともに日本画を中心とする作品を紹介する目的で、平成9年11月に開館いたしました。常設展示として岡倉天心記念室があり、天心に関する資料、五浦の作家の作品等を紹介しています。

また建物は日本を代表する建築家である内藤廣氏の設計によるものです。建築に興味を持ち来館される方もいらっしゃいます。

-美術館の住所にも「椿」の漢字一文字がついていますね。

当館が26年前に開館した際に、椿の自生地ということを踏まえて美術館の字名として特別につけたそうで、大津町五浦の後ろに椿がつく地名表示はここしかありません。

-今回の展覧会、「椿×名品展-ふたたび、五浦へ」というタイトルですが以前にもコレクションを展示されていますね。

平成19年1月から2月に開催して大変盛況でした。最近はコロナ禍もあり、気持ちも沈んだり、外出も控えたりという状況が続いていました。今回椿の自生地にある当館で、椿絵の展示を再び開催することが、日常を取り戻すことにつながれば良いと、もう一度やろうということになりました。

コレクションからの85点に加え茨城県近代美術館等の作品4点を加え89点を展示しました。今回16年ぶりの展示ということで、館全体で椿を盛り上げようと、館内各所にも現代作家として活躍されている片口直樹氏の油彩画、横田将士氏との映像作品も展示しています。

自然の椿の季節は終わっていますが、ロビーでは館周辺の椿を撮影した動画を流し、ミュージアムショップでは椿をテーマとした商品、カフェでのコラボメニューもご用意して、館内を椿満開にしようと趣向を凝らしました。

-今回展示を企画していただいた木内さんのおすすめを教えていただけますか?

推しは、目立つところに展示しています(笑)

入口から入って直ぐ正面に今回の展覧会のポスターに使用した安田靫彦の作品。最初のコーナーの江戸時代の作品は工芸品を含めどれも名品ぞろいですが、特に伝狩野山楽の屛風を見ていただきたいと思います。

近代以降では、当館所縁の横山大観の軸。群青色の花器が印象的な前田青邨の大作。

メインビジュアルで使用した奥村土牛の「紅椿」などなど沢山有りすぎて絞りきれません。

展示室看板に使用した村上華岳の「椿花図」は、画像で見ただけでは伝わりきらないドキッとする、引き込まれる魅力がありますね。

-日本画あり、油彩画あり、工芸品もある。時代も江戸時代から近現代の作家の作品まで時代の幅も広く皆さんに楽しんでいただけますね。

会期も6月11日までとなっています。作品数も多く、じっくりと二度三度ご覧いただいたり、館の周辺を回っていただいたりと、いろいろな楽しみ方ができると思っています。

是非お出かけください。

<展覧会情報>

椿×名品展 ― ふたたび、五浦へ

令和5年4月29日(土・祝)~6月11日(日) (月曜日休館)

午前9時30分~午後5時(入場は午後4時30分まで)

茨城県天心記念五浦美術館

TEL 0293-46-5311

展覧会の詳細は こちら から

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