展覧会概要
京都芸術大学美術工芸学科日本画コースに在籍する教員の前田和子と吉原拓弥が、年代は異なるものの同大学で日本画を学び、共通のテーマを掲げる二人による展覧会を開催いたします。
岩絵具、墨、箔といった共通の日本画材を駆使しながらも、生きとし生けるものと真摯に向き合い、前田は動物たちの生き生きとした姿を独自の色彩と大胆な構成で生命力溢れる作品に、吉原は観察から生まれる花鳥風月の世界を箔地、絹、紙本と多様な支持体を使い分け高い描写力で表現しており、両名の感性によって全く異なる表現が生まれています。本展では、二人の共通点と相違点を通して、日本画の多様な表現を楽しむことができ、独自の世界観に触れる絶好の機会となります。
そして、本展覧会は2004年より京都造形芸術大学の日本画コースの教授であった(故)石本正氏によって命名され発足した日本画コースの選抜展「画心展」に依拠します。画心展はこれまで在学生から教員まで京都芸術大学にゆかりのある作家を選抜し、日頃の研鑽の成果を世に発表してまいりました。
伝統を受け継ぎながらも新たな日本画表現を試みる若き二人の俊英の作品をご高覧いただけましたら幸いです。
ギャラリートーク開催のお知らせ
◎2025年6月14日(土) 14:00〜15:00
参加者:前田 和子(まえだ かずこ) / 吉原 拓弥(よしはら たくや)
Instagram(@unpel_gallery)でライブ配信予定です。
展示作品
前田 和子 『雲龍図』
530×455mm
雲肌麻紙、墨、柿渋、金泥、金箔
吉原 拓弥 『幽静』
1303×1940 mm
綿布、岩絵具、墨、胡粉
作家
前田 和子(まえだ かずこ)
"いきもの"を描くことは命を描くことだと思っています。生きているものにはその時その瞬間に不思議な輝きがあります。温かく、柔らかく、心臓は力強く鼓動を打ち、一本の毛先にもなにかが宿っている。
私は昔からその不思議な輝きに魅せられ、その輝きを追いかけて絵を描いてきました。葉にとまる虫や風にたなびく植物、躍動する動物たちの一瞬の時をとらえ、息づかいや気配まで感じるような、命のある"いきもの"の姿を描きたい。そう思い日々制作活動を続けています。
【略歴】
2011年 京都造形芸術大学大学院芸術専攻修士課程修了
個展・グループ展など
2014年 「150種の動物の形・動きがわかる動物ポーズ集」
誠文堂新光社より発売
2023年 個展 阪急うめだ本店7階美術画廊/大阪(同25年出品)
個展 西武池袋本店6階(中央B7)アートスペース/東京
2025年 個展 銀座三越 本館 7階ギャラリー/東京
受賞歴
2010年 京都造形芸術大学卒業制作展 千住賞 学長賞 学科賞 受賞
2012年 康耀堂美術館賞 受賞
2021年 「グループホライゾン」日本橋高島屋/東京/横浜/大阪/京都(同13,17,19年出品)高野山賞 高野山金剛峯寺作品収蔵
兵庫出身
吉原 拓弥(よしはら たくや)
昨今、デジタル化が進み、情報過多な社会において、私たちは常に忙しく、自然との繋がりも希薄になりつつある。そんな時代の中でこそ、私は花鳥風月に立ち戻りたい。彼らの生命力溢れる姿を通して、私たちが自然の一部であること、自然との共生、生命力の尊さを感じながら表現し続けたいと思う。
【略歴】
2017年 京都造形芸術大学大学院芸術専攻修士課程修了
現在 日本美術院 院友
個展・グループ展
2015年 再興第100回 院展 入選(同16,18,21年以降入選)
2016年 第71回春の院展 入選(同20,22年以降入選)
2019年 桜花賞展(郷さくら美術館/東京)
個展(阪神梅田本店/大阪)
2021年 個展(ギャラリー和田/東京)
2023年 個展 (大丸京都店ESPACE KYOTO/京都)
2024年 山種美術館日本画アワードSeed2024 入選(山種美術館/東京)
2025年 個展 (あべのハルカス近鉄本店/大阪)
受賞歴
2013年 全国美術大学奨学日本画展 準大賞(石正美術館/島根 同16年奨励賞)
2020年 美術新人賞「デビュー」 準大賞(ギャラリー和田/東京)
奈良県出身