【終了】星野眞吾賞受賞作品 東京展

【終了】星野眞吾賞受賞作品 東京展

 【終了】星野眞吾賞受賞作品 東京展

展覧会概要

八木 佑介(大賞)/木村真光(準大賞)/三上 今(優秀賞)/田中 寿之(審査員推奨 吉田俊英)/徐 浩然(審査員推奨 菊屋吉生)/松岡 勇樹(審査員推奨 野地耕一郎)/荒木 孝典(審査員推奨 三頭谷鷹史)/ム シスミ(審査員推奨 佐藤道信)

愛知県豊橋市を活動の拠点とした星野眞吾は、生涯にわたって日本画の可能性を追求する作品を制作しました。また星野は、新進作家の発掘と顕彰のため私財を市へ寄附し、それが「トリエンナーレ豊橋 星野眞吾賞展」開催のきっかけとなりました。 豊橋市美術博物館で開催された第9回展では、144点の応募作品から審査によって選ばれた大賞、準大賞、優秀賞の3点をはじめ、審査員5名による各推奨作品を含む入選作品60点が紹介されました。この度の東京展では、受賞作品8点をご紹介いたします。 「従来の概念にはとらわれない日本画」に挑んだ力作を、是非ご覧ください。

関連動画&ギャラリートーク開催のお知らせ

​

◎2025年1月18日(土) 14:00〜15:00

参加者:八木 佑介(大賞)/木村真光(準大賞)/三上 今(優秀賞)/松岡 勇樹(審査員推奨 野地耕一郎)/ム シスミ(審査員推奨 佐藤道信)

Instagram(@unpel_gallery)でライブ配信予定です。

展示作品

松岡 勇樹『はじまりもおわりもないNo.5』

松岡 勇樹『はじまりもおわりもないNo.5』

審査員推奨 野地耕一郎

2023年制作 1640× 1140mm

豚革に点描

​

私にとって描くことは、自己が世界を獲得する行為です。

一時期、事故と病気による利き腕の手術で描けなくなった私は、病室で見た雲の流動に「はじまりもおわりもない」と感じ左手で点描をはじめました。

そして、医療に消費される豚の死を自覚した時、私と豚は分かち難いものになったのです。

豚の皮膚の生きた痕跡を拾い、描くことで、描き手の「生」と遠ざけたいはずの「死」が生々しくあらわになったのです。

こうして、「私の絵画」のはじまりと出逢うことができたのです。

​

京都府在住

木村 真光『いのちの舞い』

木村 真光『いのちの舞い』

準大賞

2024年制作 1940× 1300 mm

雲肌麻紙、岩絵具、染料

​

私は乳児、植物を描くことを通して、生命の循環や生物の生命力、生命のきらめく瞬間のことを考えてきた。

植物の生命力や儚さと子供の成長過程を融合させて描いている。

​

岐阜県出身、東京都在住

ム シスミ『image』

ム シスミ『image』

審査員推奨 佐藤道信

2024年制作 1620× 1303mm

紙本着色、岩絵具、水干絵具

​

自然を主な表現の内容として、記憶の中の視覚情報をフィルタリングし、

外部世界の共通な経験、領域の部分を抽出し、非具象の開放的な画面を通じて、元の客体を再構築する。

​

京都府在住

三上 今『ファントム(ジャマイカソング)』

三上 今『ファントム(ジャマイカソング)』

優秀賞

2024年制作 1303× 1939 mm

高知麻紙、綿布、くるみ染料、顔料、墨

​

欠けた記憶はいつしか想像で補われ、わたしの一部が投影されたものに成り代わる。

しだいにあなたとの境界があいまいになって、わたしは、あなたが誰なのかわからなくなる。

​

福岡県出身、東京都在住

八木 佑介『市街化調整区域』

八木 佑介『市街化調整区域』

星野眞吾賞(大賞)

2024年制作 1303 × 1939 mm

木製パネルに綿キャンバス、砂、小石、

土絵具、岩絵具、膠、アクリル樹脂

​

私は郊外で育ち、小学生の頃はこの国道沿いを隣町へ自転車で行くことが冒険でした。

車の為に設計された郊外独特の殺風景な空間も私には慣れ親しんだ風景です。

日本の片隅で移ろいと共にある今日の風景を描き、残したい。

​

京都府出身、京都府在住

徐 浩然『島遊記』

徐 浩然『島遊記』

審査員推奨 菊屋吉生

2024年制作 1620× 1303mm

寒冷紗、寒水粉、楮皮麻紙、石膏、敦煌土、岩絵具

​

私は過去に文人画や俳句が描かれた絵画など、文字を画面構成に取り入れる表現があることに気づき、興味深いと感じました。

しかし、このような絵画形式は紙や絹以外の材料ではほとんど見られません。

そこで、複合的な支持体上でこの形式を借用し、「過去」から「現代」の可能性を探る試みをしています。

​

山形県在住

田中 寿之『clothes』

田中 寿之『clothes』

審査員推奨 吉田俊英

2024年制作1620× 1620 mm

パネル、コラージュ

​

日々の生活の中で壊れて使われなくなり、それでも捨てられないモノ。

時間と共に汚れ、傷み、破れ、壊れても補強し、縫い合わせ繋ぎ止めて使う。

その中に見えてくる人の生活、時間、存在、他人には分からない思いを、画面の中に表現できるよう模索している。

​

大阪府在住

荒木 孝典『1938年3月1日(記念の日に)』

荒木 孝典『1938年3月1日(記念の日に)』

審査員推奨 三頭谷鷹史

2024年制作 1360× 1680mm

杉板、膠彩

​

亡くなった母の書棚を整理しているときに、この作品の構想が浮かんできました。

父や母が生きてきた時代に向き合う一つの方法として、私は絵を描きます。

​

兵庫県在住

UNPEL GALLERYの外観