同じ土地、同じ大学で日本画を学び、大学卒業後も作家として活動を続ける4人に通底するのは、制作をするうえで「写生を大切にする」ことです。
4人はそれぞれ現地で、現物に向き合い、「対話」することで得た学びを持ち帰り、それを自身の実感の伴った表現へと落とし込みます。
乙部は「広大な空間」を、北川は「植物」を、工藤は「珊瑚」を、本田は「普遍的な風景」をテーマとした作品を大作から小作品まで多数展示いたします。公募団体展に出品し、日々研鑽を積む若き4人の「対話」の末に生まれた作品群をご高覧頂けましたら幸いです。
1,940×1,940(mm)
和紙に岩絵具 水干絵具 胡粉 墨
主に植物を題材とする。枯れゆくものと新しく生まれるものが共生した状態に惹かれる。
蘇鉄、棕櫚、松といった古くから生き続ける木たちの、時を刻んで行く姿を力強く表現している。
1,700×2,150(mm) 和紙に岩絵具 胡粉 墨 黒箔
主に日常の風景を主題としている。
普遍的な景色の中に見るノスタルジーや、刹那的な表情、膨大な時間の蓄積などを、自身の実感の伴った表現で捉えることを目指している。
2,273×1,818(mm) 和紙に岩絵具 花胡粉 箔
珊瑚を主題としている。生命の儚さを感じさせる海中の世界を、金属箔や岩絵具により作り出した重層的な画面で表現している。
1,807×2,305(mm) 和紙に岩絵具 墨 箔
砂浜や空き地などの広大な風景を好んで題材としている。
写生において風景と、風景と対峙する自身の内面の観察を徹底して行うことで“人間として惹かれているもの”という普遍的な視点と、独自の視点を絵画に取り入れる術を模索している。