昨年12 月、東京 日本橋にオープンいたしました「UNPEL GALLERY」では、運営母体である「あいおいニッセイ同和損保」のメセナ活動の一環として本年2 月から5 月までの間、全国の大学、美術大学で日本画を学ぶ学生の展覧会を開催いたします。
この活動は、さらなる「文化芸術振興」を目指し、若手の日本画家を対象とした発表の場の提供、また地域大学の卒業作品展示や各地域と連動した企画の実施により「地方創生」を推進するギャラリー開設の主旨によるものです。
小瀬真由子 / 小林明日香 / 判治郁奈 / 古木園子
多摩美術大学日本画専攻を卒業した4人の作家による作品を展示いたします。
多摩美術大学の日本画専攻では、伝統的な絵画技法を学びながらも、それぞれが自由に選択、挑戦し学ぶことができる場所であったように思います。
我々4人は、4年間または6年間同じアトリエで制作し共に過ごしてきました。
卒業後は更にそれぞれ独自の表現を追及した作品へと変化を遂げつつ、小瀬真由子はグラフィックデザインや漫画的な要素を含んでいます。
小林明日香は墨や岩絵具にドローイング表現を合わせています。
判治郁奈は、動植物をモチーフとした物語的な絵画表現を行っています。
古木園子は洋服や皮膚感覚から得た情報を作品にしています。
一見すると、画材も表現も全く異なりますが、根幹には同大学で学び過ごした気感のような、言い表しがたい共通項を感じ取ることが出来ると思います。
<展示タイトルの「外方(そっぽう)」は、よその方向。別の方。という意味があり、卒業後それぞれ独自の表現を追及するべく、外へと出る自分たち自身を表す言葉として名付けました>
UNPEL GALLERY
昨年12 月、東京 日本橋にオープンいたしました「UNPEL GALLERY」では、運営母体である「あいおいニッセイ同和損保」のメセナ活動の一環として本年2 月から5 月までの間、全国の大学、美術大学で日本画を学ぶ学生の展覧会を開催いたします。
この活動は、さらなる「文化芸術振興」を目指し、若手の日本画家を対象とした発表の場の提供、また地域大学の卒業作品展示や各地域と連動した企画の実施により「地方創生」を推進するギャラリー開設の主旨によるものです。
展示作品
小林明日香 「出発、あるいは到着」
1940×4850 ㎜ 雲肌麻紙、岩絵具、水干絵具、墨、箔、コンテ、鉛筆
古木園子 「Passage」
3500×1500×1500㎜ ポリエステル、コピー用紙、ボタン、ジッパー、ジェルメディウム、ジェッソ、アクリル絵の具、岩絵具
判治郁奈 「夜半の目」
140×180mm 紙本着彩
小瀬真由子 「ヘビ狩り」
180.0×360.0cm 岩絵具、和紙
作家
小瀬真由子(おせ まゆこ)
常に漠然とした劣等感や不安感を抱えている。
それを絵の中の少女や動物たちに託し、自分の中にある薄暗い靄を具現化しようと試みている。
そしてその靄の先には明るい場所があれば良いと思う。
【略歴】
2018 多摩美術大学美術学部絵画学科日本画専攻卒業
2020 多摩美術大学大学院美術研究科博士前期課程絵画専攻日本画領域修了
個展・グループ展など
2015「 臥龍桜日本画大賞展」高山市民文化会館,岐阜県美術館(岐阜)
「 ビエンナーレ OME2015」青梅市立美術館(東京)
2016「 上野の森美術館大賞展」上野の森美術館(東京)
2018「 アートアワードトーキョー丸の内 2018」大手町パークビルディング(東京)
2019「 真空生活」アンスティチュ・フランセ東京(東京)
「 佐藤国際文化育英財団第 28 回奨学生美術展」佐藤美術館(東京)
2020「 第 43 回東京五美術大学連合卒業制作展」国立新美術館(東京)
2021「 Project N 81 小瀬真由子」東京オペラシティアートギャラリー( 東京)
受賞歴
2015 ビエンナーレ OME2015 大賞
2018 第 6 回講談社新人漫画賞 THE GATE 編集部賞
アートアワードトーキョー丸の内 2018 フランス大使館賞
神奈川県出身
小林明日香(こばやし あすか)
日々生活する中で見つけた一瞬の出来事や小さな発見は、私を非日常の世界へと連れていってくれる。
そしてそれらを作品に閉じ込めることが出来ればいつでも体感し思い出すことができると考える。私にとって作品は日々の記録のようでもある。
【略歴】
2018 多摩美術大学 美術学部 絵画学科・日本画専攻 卒業
神山財団芸術支援プログラム 5 期生選出
2020 多摩美術大学 大学院美術研究科 博士前期課程 絵画専攻 修了
個展・グループ展など
2015「 HOT サンダルプロジェクト」 参加(香川)
「 未来の収穫祭」(丸亀生涯学習センター)
2019 多摩美術大学 校友会奨学生
羅針盤セレクション「 4 人展」(アートスペース羅針盤)
2020「 第 43 回東京五美術大学連合卒業・修了制作展」(国立新美術館)
都美セレクション 2020「 東アジア絵画のなかへートランスする「日本画」の可能性」(東京都美術館)
「 掛軸と絵画の未来展」 (田中八重洲画廊 )
受賞歴
2016「 碧い石見の芸術祭 石本正日本画大賞展」 入選
2017「 ビエンナーレ OME」 準大賞
2020「 第 9 回Artist Group―風―大作公募展」 入賞 ( 東京都美術館 )
埼玉県生まれ
古木園子(ふるき そのこ)
日々なんとか生きていく中で自分を知っていくような気がするけれど、ふとした瞬間に自分がイメージする自分なんていないことに気付く。
というより自分は周りに起きる身体的刺激、心理的刺激、環境的刺激などありとあらゆる刺激によって絶え間なく変わり続けるものなのだから、心も身体も、その人を取り巻く雰囲気も実は同じ像を結ぶことなんて無いのだ。
常に完全には一致することのない身体と意識のズレを洋服、皮膚を通じて作品に起こそうとしている。
【略歴】
2020 多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻日本画領域修了
個展・グループ展など
2015 「&展」(キチジョウジギャラリー)
2016「る展」(アートスペースユーメリアβ)
2018「二人展宿り木」(ギャラリー青羅)
2018「五美大展」(国立新美術館)
2019「#DCUMENT」(佐藤美術館)
2020「五美術大学連合卒業修了制作展」(国立新美術館)
受 賞 歴
2015 五美術大学交流展アジア創造美術展賞(武蔵野美術大学地下ギャラリー)
2016 アジア創造美術展奨励賞(国立新美術館)
静岡県出身
判治郁奈(はんじ いくな)
私は人が何にも縛られずに、捻じ曲げずに感じたこと、思ったことにはたとえそれがどんなに些細なことであれ価値があると信じている。
しかし、それを伝えることは難しく、理想ひとつ語るにも言葉や場を間違えればきっと正しくは伝わらない。
その点、練り上げられた感覚がただ黙って主張し続ける絵画の在り方は信用できる。
私は絵画という質量のある感情の価値を信じている。
【略歴】
2018 多摩美術大学美術学部絵画学科日本画専攻卒業
個展・グループ展など
2016 KENZAN2016 ALENA HALL&SALON(二子玉川)
2017 HOT サンダルプロジェクト(香川)
池袋アートギャザリング大作展 東京芸術劇場(池袋)
GOMIMUSHIExbition(TAKAO599)
2018 東京五美術大学連合卒業・修了制作展(国立新美術館)
2019 KENZAN2019(新宿パークタワー)
受 賞 歴
2018 アジア創造美術展最優秀賞(国立新美術館)
神奈川県出身